本シリーズについて
録音されたけど使われずカットされた、でもサントラなどに入っていて後世の我々が聴いて楽しめる。そんな秘められたミュージカル映画の曲を紹介していく「カットされちゃった曲を愛そうぜ」シリーズ。今回はその第2回目です!
👇1回目の記事はコチラ
今回ご紹介するカットされちゃった曲は、
1939年公開のMGMのミュージカル映画で、ジュディ・ガーランド主演の「オズの魔法使」より、「The Jitterbug」です。
「オズの魔法使」とは
「オズの魔法使い」は、ミュージカル映画黄金期を作り上げた代表的な映画会社であるメトロ・ゴールドウィン・メイヤーズ(MGM)の数々のミュージカル映画の中でも、特に名作となっている映画。
1939年公開、ジュディ・ガーランド主演、ヴィクター・フレミング監督の作品です。

MGM, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
映画を観たことないという方でも、かの有名な名曲「虹の彼方に(Over the Rainbow)」はどこかで聞いたことがあるはず。
この名曲「虹の彼方に」は、実はカットされかけていたものの、後に「雨に唄えば」などの数々の名作ミュージカル映画を製作することになるアーサー・フリードの反対により残された、という話が有名ですが、
残されずにカットされてしまった曲もいくつかあり、その一つが「The Jitterbug」(ザ・ジッターバグ)です。
The Jitterbugはどこで使われるはずだった?
もともと「オズの魔法使」には、
西の悪い魔女を倒しに行くためにドロシーたちが森を抜けるときに、
"魔女が送り込んできたジッターバグという踊り好きの虫が、ドロシーたちを踊らせて、その行手を阻む"
というシーンがあったそうなのです。
「Jitterbug」という単語自体は、ダンスの「ジルバ」を意味するそう。「bug」の部分を虫とかけたのでしょうかね。
そのシーンでThe Jitterbugが流れる予定だったものの、残念ながらカット。
そのカットされたシーンの曲がこちら!(違法転載でない、トピックチャンネルの動画の埋め込みです)
The Jitterbug (Outtake) ジュディ・ガーランド - トピック
アップテンポの明るい曲で、私は大好きです。ジュディ・ガーランドの伸びやかな声も最高ですよね。本編で見たかったなあ!!
実は後年の作品で用いられてる!
ちなみに、この曲、1939年の映画ではカットされてしまいましたが、
後年のオズの魔法使いを題材とした作品で使われている例があります。
その中でも個人的に皆様に超絶おすすめしたいのは、トムとジェリーが、1939年のMGM映画のオズをもとにした世界で大冒険する、2016年の劇場アニメである、「トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ」という作品。
この「すくえ!」の前作としてというものもあり。「すくえ!」のほうは、トムとジェリー×MGMの「オズの魔法使」の映画の2作目。
1作目は「トムとジェリーのオズの魔法使」というタイトルです。
こちらは、1939年のMGMの「オズの魔法使」の世界の中に、トムとジェリーがもしいたら………、というような作品で、
名曲「虹の彼方に」をはじめとした、1939年のMGMの映画で使われていた音楽がたくさん流れ、MGMの「オズの魔法使」ファンにとって大変嬉しい作品となっております。
(MGMのものじゃなくなっちゃったトムとジェリーが、MGMミュージカルの代表作とも言える作品(オズもワーナーのものになっちゃってるんですけどね)をベースとした物語の世界に登場する映画が、近年作られたというところにも、なんかグッと来ますよね)
MGM版オズの魔法使を踏襲したこの作品の続編として作られたのが、「トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ」です。
この2作目の「すくえ!」のほうでは、ドロシーの大冒険のその後が描かれており、
その中に、MGM版ではカットされてしまったジッターバグのシーンがあるのです!!
もし1939年の映画でカットされていなかったらこんな感じだったのかなという映像を、アニメとして、トムとジェリーも登場しながら見られて、とても楽しく、
さらに、全体のストーリーも大変良く、
ジッターバグのシーンをアニメとして見られた嬉しさとストーリーの良さで、視聴後じんわりと涙が浮かんできたほど、個人的には感動し、楽しめました!
おわりに
「オズの魔法使」好きのみなさま、ぜひ、カットされちゃった楽曲「The Jitterbug」を聴いてみて、
そして、MGMオズへのオマージュが嬉しい、「トムとジェリーのオズの魔法使」および「トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ」も見てみてくださいね!
さらに「オズの魔法使」が好きになること間違いなし!!
お読みいただきありがとうございました!