はじめに
Creepy Nutsが好きです! そしてミュージカル映画も好きです!
私はCreepyNutsのラジオリスナーだった者でして、ラジオを聴く前はヒップホップなんて自分にとっては無縁の存在だったのに、そのラジオを通してCreepy Nutsのお二人は、誰だってヒップホップを聴いて良いんだ、好きになっていいんだと教えてくれ、今ではCreepyNutsに限らずヒップホップが好き。
日本語ラップの曲で特に面白いと思うのは、「韻」です。
洋楽だと当たり前かのように歌詞で韻を踏んでいますが、日本語の歌ではそうでもないので、
韻を踏むのが基本の日本語ラップというものは自分にとって新鮮な驚きであり、「言葉って、日本語って、こんなに面白いのか!」と何度も思わされてきました。
Creepy Nutsの楽曲の歌詞を生み出しているR-指定さんは、まるで言葉の魔術師であるかのように、韻を踏んだり、ダブルミーニング・トリプルミーニング、あるいはそれ以上に意味を含ませて言葉を操ったりと、聴いてて舌を巻くしかないようなことをいつもされているのですが、
Rさんは、大阪府のご出身であるため、関西弁や関西訛りを歌詞に取り入れられることも多いです。
「たりないふたり」の、訛りを用いた韻
Creepy Nutsの楽曲のひとつに、「たりないふたり」というものがあります。
👇YouTubeのCreepyNuts公式チャンネルの「たりないふたり」
この曲にも関西弁が用いられており、歌詞の一番最初に出てくるフレーズが、以下の引用に記しているものです。(このブログは、広告を掲載して収益化しており、引用の範囲を超えた歌詞をのせることはできないため、これ以降の歌詞は各自でお調べになってください)
「調子どない」
作詞:R-指定 作曲:DJ松永
「調子どう?」を関西訛りで言った、「調子どない」から、この曲は始まり、これ以降、「どない」の「ai」という音声で韻が踏まれ続けていきます。
このように、訛りを用いて韻を踏んでいて、しかも奇しくも「たりないふたり」と同じく、訛りを用いることによって出現した「ai」という音で、冒頭から韻を踏んでいく例が、なんとミュージカル映画の英語の楽曲にもあるのです!!
「楽しい休日(Jolly Holiday)」の、訛りを用いた韻
それが、1964年公開、ジュリー・アンドリュース主演のディズニーのミュージカル映画、「メリーポピンズ」の劇中歌である、「楽しい休日(Jolly Holiday)」という曲。
(2024年12月19日追記:最近、Google検索で「メリージョリーデイ 意味」と検索すると、このサイトのこの部分が表示されてしまうみたいなのですが、本ページは、「メリージョリーデイ」の意味ではなく、「メリーポピンズの『ジョリー・ホリデイ』」という楽曲について述べている記事です。ご注意ください)
👇「トピック」という、YouTubeによって自動生成される違法でないチャンネルの、楽しい休日
ジュリー・アンドリュース演じる主人公メリーのお友達、ディック・ヴァン・エイク演じる大道芸人・バートが歌う、この楽曲。
歌詞冒頭のフレーズは、以下の引用の通りです。
Ain't It a glorious day?
Right as a mornin' in May?
I feel like I could fly
作詞・作曲:リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
1964年の映画「メリー・ポピンズ」の劇中歌、楽しい休日(Jolly Holiday)からの引用
上記のフレーズを筆者なりに訳すとこうなります。
素晴らしい日じゃない?
5月の朝のように良くないかい?
飛べそうな気がする
1行目の「day」は、「日」という意味の「デイ」、
2行目の「May」は、「5月」という意味の「メイ」、
3行目の「fly」は、「飛ぶ」という意味の「フライ」です。
字面だけ見ると、「ai」なのは最後の「fly」だけに思えますが、
上記の埋め込み動画の音声を聴いてみるとわかる通り、
「メリー・ポピンズ」の作品の舞台はロンドンで、そのロンドン訛り(おそらく「コックニー」という、同年のミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」でもテーマとなった訛り(間違ってたら教えてください!))で歌われているため、
「day」が「ダイ」、「May」が「マイ」と発音されており、
「day」・「May」・「fly」全部が「ai」で韻を踏んでおり、この後も「ai」の韻が続くという、
日本語楽曲の「たりないふたり」と全く同じことが、英語楽曲の「楽しい休日」でも起こっているのです!!!(念のためですが、R-指定さんがパクったとか言っているわけでは決してありません)
おわりに
日本の大阪(正確にはR-指定さんは堺市のご出身)と、イギリスのロンドン。
遠く遠く離れた2地点の訛りが用いられた2つの楽曲で、全く同じことが起きているという奇跡が、
人間の用いる言葉というものが、
そしてその言葉を人間が操って芸術にするということが、
面白くてたまらないなあ!!と思って、この記事を書いた次第です。
CreepyNutsも、メリーポピンズも、どっちも最高なので、みなさんどっちも聴いてみてください!
お読みいただきありがとうございました!
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