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はじめに
2025年4月から日本での公演が始まる、舞台ミュージカル「ホリデイ・イン」。
坂本昌行さん、増田貴久さん、柚希礼音さん、夢咲ねねさん、保坂知寿さん らが 出演され、東京と大阪で公演。
公式サイト等の紹介文を見ると、このミュージカル「ホリデイ・イン」は、
映画「スイング・ホテル」(ミュージカル「ホリデイ・イン」のHPなどでは「スウィング・ホテル」と表記)をもとにして作られた舞台ミュージカルであり、アーヴィング・バーリンの名曲の数々が歌われるということなのですが、
今回の記事では、その原作となった映画、「スイング・ホテル」について解説していきます!!
「スイング・ホテル」、どんな映画?
スイング・ホテルは、1942年にアメリカで公開された、パラマウント映画によるミュージカル映画。モノクロ映画です。
主演はビング・クロスビーとフレッド・アステア。音楽はアーヴィング・バーリンが担当しました。
邦題は「スイング・ホテル」ですが、原題は「Holiday Inn」(ホリデイ・イン)。
今度のミュージカルのタイトルは、英語の原題に沿ったものにしたというわけですね。
👇主演俳優や作曲者らの名前が並ぶ、「スイング・ホテル」の劇中曲のレコード
Decca Records, 1942, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
あらすじ
都会でのショーへの出演を辞め、田舎で暮らすことにしたジム(ビング・クロスビー)。
最初は農業をやろうとしていたけど、なんやかんやあって、その田舎の地で、土日だけオープンしてショーを楽しむことができる、「ホリデイ・イン」という施設を運営することに。
ホリデイ・インには、ひょんなことからジムと出会った女性、リンダ(マージョリー・レイノルズ)もやって来て、二人の力で大盛況!!
そんなホリデイ・インに、都会でジムと一緒にショーをやっていたテッド(フレッド・アステア)がやって来たり、
ライラ(ヴァージニア・デール)という、ジムと結婚直前だったけど田舎へ行くのは嫌でジムと別れた女性もストーリーに深く関わってきたりしながら、
ジムの、ホリデイ・インは、そして4人の恋はどうなっていくのだろうか!?
というようなお話。
主演について
舞台ミュージカル「ホリデイ・イン」では、坂本昌行さんがクロスビーの役・ジムを、増田貴久さんがアステアの役・テッドを務められるそうです。
ジム役 ビング・クロスビーとは
CBS Radio, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
ビング・クロスビーは、俳優としても有名ですが、歌手としての方が有名であるかもしれない、素晴らしい歌声の持ち主。
ビング・クロスビーの歌った、しかも映画「スイング・ホテル」の劇中歌である、「ホワイト・クリスマス」という曲は、シングル盤が世界一売れた曲としてギネス記録になりました。
👇誰もが知るクリスマスソング「ホワイト・クリスマス」(1947年版)
映画「スイング・ホテル」の一番の名場面も、やっぱりこの「ホワイト・クリスマス」が歌われるシーンだと思います。
ミュージカル「ホリデイ・イン」でも、おそらく目と耳の離せないシーンになるのでは?
テッド役 フレッド・アステアとは
Studio publicity still, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
フレッド・アステアは、ミュージカル映画俳優のトップ的な存在。
1950年代ごろのミュージカル映画黄金期に、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)という会社が数々の名作ミュージカル映画を作り出してきたのですが、
このアステアと、ジーン・ケリーという人が、MGMの2大スターでした。
パワフルで快活なケリーのダンスに対し、アステアのダンスは優美でしなやかな感じ。
特に素晴らしいダンスシーンだとされているのは、「バンド・ワゴン」という映画での、夜の公園でダンスを踊る場面。
アステアとシド・チャリシーのダンスにうっとりとさせられます。
👇「Dancing in the Dark」のシーン。左の女性はシド・チャリシー。
film trailer screenshot (MGM), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
そんなアステア、変わり種ダンスも得意で、「恋愛準決勝戦」という映画では、
帽子掛けと踊ったり、
Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
部屋の壁や天井を駆け回って踊ったり!
👇壁や天井で踊る「You're All the World to Me」という曲のシーン。「恋愛準決勝戦」はパブリックドメインの映画なので、公式チャンネルではないですが、動画を貼っておきます。
アステアは、スイング・ホテルでも様々なダンスを踊っていますが、特に印象的なのは爆竹ダンスのシーン!!
爆竹をバンバン鳴らしながらのタップダンスは必見です!!!
アーヴィング・バーリンについて
日本での舞台ミュージカル「ホリデイ・イン」は、アーヴィング・バーリンの名曲の数々が流れることが大きくアピールされており、
その元となった、2014年にコネチカットで、2016年にはブロードウェイで上演されたアメリカ版「ホリデイ・イン」も、副題に「The New Irving Berlin Musical」(新しいアーヴィング・バーリンのミュージカル)とついています。
👇こちらの男性が、そのアーヴィング・バーリンです。
Al Aumuller, World Telegram staff photographer, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
アーヴィング・バーリンは、ベラルーシ生まれのアメリカの作曲家・作詞家。
1888年生まれで、1989年に亡くなり、101歳まで生きました(長生き!!)
舞台や映画のミュージカルの楽曲を多数手がけ、
誰もが知る「スイング・ホテル」の「ホワイト・クリスマス(White Christmas)」の他に、
「イースターパレード」(スイング・ホテルで歌われたほかに、後に「イースター・パレード」という同タイトルのアステア主演映画も作られた)、
「ブルースカイ」(1926年のミュージカル「ベッツィ」のために作られましたが、1927年の、『お楽しみはこれからだ!』というセリフで有名な、世界初の長編トーキーの映画「ジャズ・シンガー」の中でアル・ジョルソンによって歌われたことで有名です)
「ショウほど素敵な商売はない(ミュージカル『アニーよ銃を取れ』より。後に曲と同タイトルの映画も作られた)」
などなどで有名!!
そんなたくさんミュージカル界の名曲を作ったアーヴィング・バーリンの音楽をたっぷり味わえちゃうのがこの「スイング・ホテル」という映画なのです。
ミュージカル「ホリデイ・イン」公式サイトには、「ブルースカイ」や、「Steppin’out with My Baby」など、映画「スイング・ホテル」で使われた楽曲の以外のバーリンの曲も挙がっていましたので、
この舞台でも映画「スイング・ホテル」と同じく、いやそれ以上に、アーヴィング・バーリンの名曲にどっぷりと浸れそうですね!!
おわりに
以上、ミュージカル「ホリデイ・イン」の原作映画である「スイング・ホテル」について、主演俳優クロスビーとアステア、そして音楽を手掛けたアーヴィング・バーリンをご紹介しながら語ってみました。
ミュージカル「ホリデイ・イン」を観に行かれる皆様、ぜひ一度、「スイング・ホテル」も見てみてくださいね!!
お読みいただきありがとうございました!!
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日本での映画の著作権保護期間は70年であり、スイング・ホテルはすでに70年経っているので、安価なDVDが売られています。
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