今週のお題「懐かしいもの」
今24歳なのですが、去年、同い年の幼馴染と地元で遊んだとき、
その友達から「あのさぁ……、駄菓子屋行けへん?」という、いきなりでビックリだけどめっちゃ嬉しい言葉が。
ここでの「駄菓子屋」というのは、私たちが小学生のときに週に何度も訪れて、店主のおばちゃんただ一人が見守る中でお菓子を選んでいたけど、中学生になる頃にはなぜだかだんだんと行かなくなってしまった、地元の小さなお店のことです。
中学生の頃から行かなくなってしまったのに、完全に大人になった今の自分はなおさら、場違い感を勝手に抱いちゃって、おばちゃんがやってる個人の駄菓子屋はとても入りづらい!
でも、同じ駄菓子を買えるイオンの中の駄菓子屋では味わえない良さが、あのおばちゃんの駄菓子屋には確実にあるんだよな〜!
私自身、ずっとこのように思ってたので、友達からの駄菓子屋への誘いが、嬉しくてたまりませんでした。二人で行けば、怖くない!!
というわけで、駄菓子屋に訪れてみると、奥に店主のおばちゃんが、あの頃とまったく変わらない様子で座っていました。
こんにちは〜、と声をかけ、そう広くない店内を散策。
これまたあの頃とまったく変わらないお菓子や、逆に、あんまり見たことないお菓子など、たくさんの駄菓子が並んでいました。
我々は「あの頃」を求めていたので、
私は遠足の定番だった「モンスタースタンプ(ベロがすごい色になる、ラムネとキャンディの中間みたいな硬さのお菓子)」と「あわソーダ(なめてるとめっちゃ泡が出てくるラムネ)」を、
友達は、名前は知らないけど、どぎつい水色をしている、チューペットの入れ物とおそらく同じ材質の丸いビニールに入ったゼリーをそれぞれ購入。
おばちゃんにお会計を頼むと、おばちゃんは全商品の値段を覚えているらしく、レジなし電卓のみで料金を教えてくれました。おばちゃんすごすぎ!!
「ありがとうございました〜」と店を出ると、おばちゃんが「また来てね」と。
来てよかったな、絶対また来たいなと思えました。別に一人で行っても大丈夫かも。
私の地元には川があります。(良い街です)
河原に座って、お菓子を開封し、そよ風の吹く中で食べました。
「これ、こんなに砂糖の味しかせえへんかったっけ?」
「この味は記憶通りや!」
わいわい言いながら、味自体はめちゃくちゃおいしいわけじゃないけど、楽しさ・思い出・懐かしさなど色々が相まってとてもおいしい駄菓子を食べました。
駄菓子自体はどこでも買えるから、正直そこまで懐かしさは感じないけど、
あの「おばちゃんの駄菓子屋」という空間は、本当に懐かしく、温かいものでした。