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「少年の日の思い出」の思い出 ~少女の日の思い出~

 

 

みんな知ってる「少年の日の思い出」

ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」という短編小説、多くの方がご存知だと思います。

なぜなら、Wikipediaによれば、70年以上も中学校の国語の教科書に掲載され続けている、とのことであるからです!

 

👇その記事(外部リンク)

ja.wikipedia.org

 

筆者も中学校で「少年の日の思い出」を読みました。

そうです、クジャクヤママユの話です。

エーミールの言葉が、大変印象的な話です。

 

 

あらすじ(ネタバレあり)

それは忘れられぬ少年時代の「僕」の思い出。

 

「僕」と、その隣に住む子供エーミールには共通の趣味があり、それは「蝶のコレクション」。

エーミールは、蝶を標本にする高い技術を持っていた。そして彼は子供なのに非の打ち所がないというヤな奴だった。

 

「僕」は、他の近所の子供とは違って高級な標本用の道具を買ってもらえなかったなどの理由により、自分の標本を家族以外の人には見せなかったが、「コムラサキ」というめずらしい蝶を手に入れたときだけ、エーミールに見せてみた。

そしたらエーミールに標本技術を批判されて、「僕」はエーミールに二度と蝶を見せなくなった。

 

2年後、大きな少年となっていた「僕」と「エーミール」。

ある日、エーミールが「クジャクヤママユ」という珍しい蝶(日本での分類的には「蛾」)をさなぎからかえしたといううわさが!

 

「僕」はクジャクヤママユが欲しくてたまらなかった。エーミールの家に見に行くことにした。

エーミールは留守。

だけど「僕」は彼の部屋へ侵入する。

 

そこにあったのは、それは綺麗なクジャクヤママユの標本。

湧いてくる誘惑。

「僕」は盗みを犯してしまう。

 

部屋を出たとき、人の気配がして「僕」はとっさにクジャクヤママユをポケットに突っ込む。

我に返り良心が戻ったときには、ポケットに突っ込んだクジャクヤママユは潰れていた。

 

「僕」は母に罪を告白し、エーミールに謝りに行く。

 

そしてエーミールは放つ!!

「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな」

ヘルマン・ヘッセ 作 高橋健二 訳 「少年の日の思い出」(東京書籍 「新編 新しい国語1」に収録)より引用

 

「僕」は悟る。

「一度起きたことは、もう償いのできないもの」

ヘルマン・ヘッセ 作 高橋健二 訳 「少年の日の思い出」(東京書籍 「新編 新しい国語1」に収録)より引用

 

「僕」は自分の蝶のコレクションをひとつひとつ指でつぶしていったのだった。

 

 

「少年の日の思い出」の思い出

こんなお話の「少年の日の思い出」。

筆者は中1の授業でこの物語を初めて読んだのですが、そのとき、1年前の自分の出来事が心によみがえりました。

 

小6の図工で粘土工作をしたとき、クラスメートのA君がペンギンを作り、ものすごく努力してバランスを取って自立させたのに、あろうことか私の不注意で倒してしまい、そのペンギンは二度ともとのようには立たなかったのです。

 

A君はとっても優しい性格だったので、エーミールと違って嫌味一つ言わず許してくれました。

しかし顔は悲痛に満ちていたし、A君の努力の一部始終が見える席に私はいたので、謝って済む問題だとはまったく感じられませんでした。

 

心によみがえるペンギンぶっ壊し事件。

「だけど私はわざとじゃないし……」。はじめはそう思いました。

でも「僕」も、クジャクヤママユを盗みはしたけど、潰したのはわざとじゃない。

それでも最後、自分の大切な蝶のコレクションをを全て押し潰しています。

 

一方、私があのとき作った粘土作品は、お気に入りの出来で、まだ家に大事に飾ってありました。

 

教科書が責めます。「一度起きたことは……」

これなんてA君の声で聞こえます。「そうか、そうか、つまり君は……」(こんなこと言わないすごく優しい人だけれども)。

 

とりあえずもう一回きちんと謝ろうと思って、授業終わりに、幸いにも同じ中学校に進学していて同じクラスだったA君のもとへ。

 

そして切り出しました。「前にこの物語みたいなことをしてしまって、ごめん!」

 

すると思わぬ返答。「何それ、覚えてない!」

私が詳しく説明しても、A君はすっかり忘れていたようで、周りにいた人は笑い出し、A君も笑って、私もつい笑っちゃいました。

 

少年の日の思い出を読むと、この私の少女の日の思い出も蘇るのです。

 

おわりに

みなさんにもそれぞれ、「『少年の日の思い出』の思い出」があるんじゃないでしょうか!?

ぜひ思い出して味わってみてください!

(教えていただけるという方は、記事下部のコメント欄にぜひお書きください!)

 

そして筆者は、今では大人になりましたが、この記事を書くにあたり、家の中から教科書を探し出してきてもう一度読みました。

ストーリーの面白さだけでなく、少し古い感じの日本語訳の味だったり、「僕」のお母さんの素晴らしさだったり、情景の表現の美しさだったり、中学生時代には感じ取れていなかっただろうところにも目を向けられ、大変良かったです!

みなさんも、ぜひ再読してみてください!!

 

お読みいただきありがとうございました!!

 

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