お題「あなたの好きな「ミュージカル映画」を教えてください!!」
はじめに
過去の記事で、筆者は名作映画ばっかり観ているということについて書きました。👇
名作映画は、家で円盤や配信で見るだけでなく、リバイバル上映がおこなわれ、それが好きな名作映画だった場合、何度見ていようとも、必ず映画館へ観に行きます。
2000年生まれの自分が生まれる何十年も前に公開された映画が、この現代に、映画館の大スクリーンで、包み込まれるような音響で鑑賞できるというのは、この上ない喜びなのです。
今回から、「昔の映画をスクリーンで」と題した、名作映画のリバイバルによく訪れる筆者の、これまでのリバイバル上映での体験を綴るシリーズをはじめていきたいと思います。
記念すべき第一回は、オードリー・ヘップバーン主演、ジョージ・キューカー監督、1964年公開のミュージカル映画、「マイ・フェア・レディ」です。
午前十時の映画祭との出会い
皆さんは、「午前十時の映画祭」というものをご存じでしょうか?
一年間かけて、様々な名作映画を、基本的に1作品につき1~2週間の間・1日1回ずつ、全国色々なところの映画館で上映する企画です。
「午前十時の映画祭」公式サイト👇(外部リンク)
今年で14回目だそうですが、ここ数年は、毎年、ゴールデンウイークあたりの日程でオードリーヘップバーンの映画が上映されており、
昨年、2023年のオードリー作品が、「マイ・フェア・レディ」でした。
(ちなみに、今年2024年は、「ティファニーで朝食を」でした!これも観に行った!)
ミュージカル映画好きで、オードリー好きでもある私。
たくさんのミュージカル映画を今までに観てきたけど、生まれて初めて観たミュージカル映画が「マイ・フェア・レディ」だったのです。
中学生のときに地元の図書館でDVDを借りて、ミュージカル映画ってこんなに華やかなんだと、ゾッコン。
以来、ミュージカル映画もオードリーも、大・大・大好きに。
歌詞に使われている英単語の意味なんて半分もわからないのに音の感じで覚えて、劇中歌をそらで歌えるようになるまでDVDを繰り返し観るという中学時代を経て、「マイ・フェア・レディ」は、出会ってから10年、何度も何度も観続けてきた作品でした。
でも、1964年の映画は、21世紀に映画館で観られるわけなんてなく、DVDや配信、テレビ放送などで観るものだと思い込みながら、家のテレビの小さな画面でマイフェアレディを楽しみ続けてきた私。
この「午前十時の映画祭」の存在を、昨年知り、ラインナップに「マイ・フェア・レディ」があるのを見つけて、嬉しくて飛び上がりました。
中学時代の自分に「10年後に映画館で観れるよ」って伝えたら何て言うかしら。
鑑賞当日!
2023年4月28日金曜日、午前十時の映画祭13でのマイ・フェア・レディの上映初日に、早速映画館へと向かいました(夏に院試が迫っていたのに無視して、時間割超絶スカスカ学部4年生イヤーを楽しむ、お気楽大学生でした)。
マイフェアレディを、映画館の大スクリーンと、重厚な音響で、しかも4K上映(マイフェアレディは4K上映対象作品でした)で見られる!!!
そうワクワクしながら映画館の席につきました。
マイフェアレディのオープニングでは、お花の画像とともに「序曲」が流れて、キャスト・スタッフの名前が表示されます。(昔の映画って、最初にスタッフクレジットが流れること多いですよね)
その序曲はこちら👇(違法アップロードでない認識である、「トピック チャンネル」という、YouTubeによって自動生成されるチャンネルの動画を埋め込んでいます。)
家で何度も何度も観て聴いたあの場面を、映画館で全身で浴びることができていることに感動して、まだストーリーも始まっていないのに、目にじんわり涙がこみあげてきてしまいました。
それ以降ずっと、涙じんわり状態でしたが、その状態の最中でも特に感動が強まったのは、アスコット競馬場に、オードリー演じるイライザが登場するシーンです。
というのも、こちらの記事👇(外部リンク)
に、アスコット競馬場でのオードリーの衣装の白さの美しさについて書かれており、それに注目しようと思いながらこのシーンを見てみると、本当にそうで、オードリーの衣装の白が、画面に映っている白色の中で一番美しい白であり、「ああ、これが4Kなんだ」と、4K映像を映画館のスクリーンで観れている喜びを強く嚙み締めることになりました。
あと、アスコット競馬場での曲、アスコット・ガボット、おしゃれで高貴でステキすぎて、ものすごく大好きなのです。
👇アスコットガボット
4Kで見る、オードリーの、衣装の白を含めた美しさに、この音楽が合わさって、あまりに感極まったというわけです。
インターミッション初体験!
そのアスコットのシーンが終わり、ジェレミー・ブレット演じるフレディが歌うあの名シーン(歌は吹き替えだったらしいですね!)も終わって、やってきたのが「インターミッション」!!!!
インターミッションとは、長い映画の途中の休憩タイムのことなんですが、インターミッションが始まることを告げる表示が出たあと、スクリーンの映像がいったん消えて、場内に明かりがつき、休憩となりました。
家でDVDを見ているときに考えていた、「公開当時に映画館で観てた人はここでトイレとか行ってたのかな」を、自分が体験できる日が来るなんて!
感動しながら急いでトイレに行き、急いで戻ってくると、私が訪れた劇場ではインターミッションは5分間だったので、映画が再開するちょうどいい頃合いになっていました。
インターミッション、昔の映画ではよく見かけますが(本作とか、サウンドオブミュージックとか、アラビアのロレンスとか)、最近の作品だと、長時間の映画でも無いことが多いですよね。今年見に行った「オッペンハイマー」も、180分なのにインターミッション無し。
インターミッションがあったら、膀胱にそんなに気を遣う必要がなくなるのになあ。
ウィキペディアの「インターミッション」に関する記事内に、インターミッションが存在してる映画、および、長いのにインターミッションのない映画のリストがあって、面白かったのでぜひ!👇(外部リンク)
結局3回観に行っちゃった!!
そんなこんなで、上記の2つの、大きな個人的感動ポイントを含む、素晴らしい映画体験ができて、満足感に満ち溢れて帰宅したのですが、次の日朝起きると、早くももう一回観たくなっていて、
上映期間の2週間の間に、結局3回も映画館へ観に行ってしまいました!(なんて暇な大学生なんだろうか!)
2回、3回と同じ映画を観ていても、
感動ポイントが変わったり(2回目は「君住む街角」のジェレミー・ブレットが格好良すぎたのが一番の感動。3回目は、もうこれ以上は見に来れないことがわかっていたので、「時間通りに教会へ」や「彼女のことで頭がいっぱい」の曲を聴き、「ああもう終わっちゃう、映画館で次観れるのはいつだろう」というところに一番心を動かされる)、
笑い上戸の方がいて、その方の笑い声につられて余計に面白く感じるなど、その日その日での他のお客さんの影響を受けたりと、
何度目でも新たな楽しみがありました。
そして何より、大スクリーン・全身に響く音響、ポップコーンの香りとカップのジュースの冷たさを、体を包み込む座席という、映画館でしか味わえない魅力を存分に感じながら、大好きな映画を観ることができたというのは、忘れることのできない大切な思い出となりました。
「午前十時の映画祭」という映画祭の存在を知って、本当によかったなと思います。
こんな感じで、これからも、昔の映画を映画館のスクリーンで観た体験を、書き連ねていこうと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!
【もしよければ】
👆「あなたの好きな『ミュージカル映画』を教えてください」というお題を作っていますので、ミュージカル映画好きの方々、もしよろしければ!!