MOTHER2を初めてプレイしたのは、忘れもしない、高3のゴールデンウィークです。
ゲーム好きなのに、ポケモン以外のRPGが、なぜか知らないけどやらず嫌いで、「どうせ難しいんでしょ」と苦手意識を抱いていた私。(ポケモンはRPGというか「ポケモン」というジャンルだと思っているところもあるので、前々から遊んでいました)
でも、RPG、そしてMOTHER2の魅力を紹介しているコンテンツ(YouTubeの「officialマル秘ゲーム」さんというチャンネルと、
過去にテレ東系列で放送されていた、大好きだったゲーム×お笑い番組「勇者ああああ」)
に触れ、「RPGって、特にMOTHER2って、めちゃくちゃ面白そう!」という気持ちに。
参考:
勇者ああああの、MOTHER2の回(この回はクリアしてから見ました)
本日深夜1時35分からの「#勇者ああああ 」はMOTHER2ファンが集まる架空のトーク番組の中に潜んだ「全くプレイした事のないにわかゲーマー2人」を当てる【ひな壇トーク×推理クイズ】の新企画「名作ゲーム人狼」。いつもはBGMに邦ロックばかりの当番組ですが今回はMOTHER2サントラかけまくりです。ぜひ。 pic.twitter.com/28HSu57t4p
— 勇者ああああ (@hero_AAAA_TX) 2018年10月4日
3DSを持っていたので、3DSのバーチャルコンソールという、過去のハードのソフトを3DS上で購入して遊べるサービスを用いて、高3のゴールデンウィークにプレイしました。
高校は、かなりの進学校に通っていたのですが、入学早々、クラスに友達ができず孤立したり、あまりの忙しさについていけなかったりで、学校嫌い・学年ベベぐらいの落ちこぼれになり、
その学校嫌い・落ちこぼれは高3でも続いていました。
進学校の高3のゴールデンウィークは、「勉強命!」みたいな時期。
でも何もかも嫌になって、「せっかくの休みだから」、ただその理由のみで、ゴールデンウィークの全部の日をMOTHER2に捧げました。
やってみてビックリしました。
テーマが全然日常的じゃないはずなのに、温かい日常を感じる。
地球の危機を、少年と少女たちが救う。私の日常からはかけ離れたテーマです。
でもネスは、ソードとかじゃなくて「バット」を武器に戦い(超能力使えるけども)、
回復するにはポーションとかじゃなくてハンバーガーやピザを食べ(ピザなんて配達してもらえちゃう!)、
遠くの街へ行くとホームシックになるし(病院じゃ治らない!)、
砂漠を歩いてたら日射病になる。
NPCのセリフも不思議で、「ノンプレイヤーキャラクター」としてそこに置かれているというより、「その街・その場所で生きている人物(あるいは動物)」という感じ。
警察には、子供が首突っ込むな!と言われ、
家に帰って食べるママのバナーナは最高で(こんだてはバナーナにしました。感動場面でもシュールになることがありました)、
しゃべりかけまくったらお小遣いくれるホテルのお客さん、大好き。(イタコドッグも好き)
MOTHER2を初めて遊んだときも、もう一回遊んでいるときも、
MOTHER2の世界の中には、そこでの「日常」があり、そのMOTHER2の、イーグルランドの「日常」に、プレイヤーである私もお邪魔させてもらって浸れるのです。
初プレイ時の私の実際の日常は「受験迫っているのに落ちこぼれで学校大嫌いで、ダルい・つらい・最悪」というものでしたが、
あのゴールデンウィークに、MOTHER2の、温かい、現実とはまた違う場での「日常」の世界へ行けたというのは、ものすごく癒しであり印象的であり、自分にとって大事なことでした。
書いていて思い出したのですが、ゴールデンウィーク明け直後、学校がダルすぎて休みました(高一のときに不登校になったのですが、高三のときは、月1,2回ぐらい、ダルすぎる日に休むという感じでした。長期休暇明けって、しんどいですよね)。
そのダルすぎた日、ずっとMOTHER2の音楽を聴いていました。現実の日常が嫌すぎたんだろうなあ。
MOTHER2をきっかけに、他のRPGもいろいろやるようになりましたが、
遠いゲームの中の世界なのに、どこか自分とつながっている気がする、日常の温かさと心地よさを感じられるのは、MOTHER2が一番です。
初めて「RPGをやろう」と思い立って遊んだゲームであり、一番好きなRPGであるMOTHER2。
あの高3のゴールデンウイークから、もう6年になりますが、今のところ、人生で一番印象的なゴールデンウィークとなっています。
まあ、案の定大学受験は失敗!
幸いにも浪人を許してもらえ(学校しんどすぎて、卒業するのがやっとでした)、
翌年大学に受かり、生まれて初めてのバイトをしました。(高校はバイト禁止でした。禁止以前に、課題多すぎて、する暇なんてなかった!)
初めて自分で働いてもらえたお金を握りしめて、好きなアーティストの曲目当てにCDショップに行ったのですが(Creepy Nutsがずっと好きで、ミニアルバムの「よふかしのうた」とか「かつて天才だった俺たちへ」とかを買いました)、
レコードを売っているゾーンで目に飛び込んできたのが、よく知っている「赤色」のジャケット。
MOTHER2のサントラのレコード盤でした。
ジャケットは、MOTHER2のパッケージの「赤」の赤地に、MOTHER2ロゴがドーンと。
あのゴールデンウィークから2年経っていましたが、その「赤」に引き寄せられるように手に取り、これも買っちゃいました!(5000円ぐらいした!わりとフンパツ!!)
「初めてのバイト代で買ったもの」のうちの一つがMOTHER2のサントラであり、
そして「初めて買ったレコード」もMOTHER2。
MOTHER2は私の人生の「はじめて」をたくさん作ってくれています。
ちなみに私、今まで、"ちゃんとした"手帳を持ったことがないのですが、初めてのちゃんとした手帳は、ほぼ日手帳のMOTHER2のデザインのものにしようと固く心に決めています。
MOTHER2による「はじめて」、この先の人生でも増えそうな予感。
そんなMOTHER2、今年の8月27日で30周年だったそうです。
お誕生日、おめでとうございます!!
この先の人生でも、きっとお世話になります。出会えて、本当に良かった。これからもずっと大好きです!
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MOTHER2について書いた過去の記事です。
👇アニメ映画の「この世界の片隅に」を観たとき、MOTHER2をクリアしたときとまったく同じ気持ちになったことについて書きました。
gotchampotch.hatenablog.com
👇MOTHER2の音楽の元ネタ巡りが楽しいことについて書いています。
👇「MOTHER2のひみつ。サテライト展」に行ってきたことについて書きました!
以上です。お読みいただきありがとうございました!