- はじめに 過去作未見・ホラーそこまで得意じゃないのに観ようと思ったワケ
- ニューヨーク観光はできるのか!?
- シリーズ未見でも楽しめる?
- どんな感じの怖さか
- 総合的な感想
- 【ネタバレ】猫ちゃんの安否について
はじめに 過去作未見・ホラーそこまで得意じゃないのに観ようと思ったワケ
私は先々週、新作映画「ブルー きみは大丈夫」を、『予告編にラジオシティ・ミュージックホールが映っていたから』という理由だけでに観に行くという、意味不明に思える動機で映画館で鑑賞したのですが、
(そのことについての詳細はこちら👇(内部リンク))
結論から言うと、「ブルー きみは大丈夫」で、疑似ニューヨーク観光は、あまりできませんでした!
ニューヨークの名所はいくつか出てきたものの、めちゃくちゃ多くはなく、物語も、屋外よりも屋内のシーンを中心に進んでいく感じ。
そのため、物語そのものや、CG技術と人間の演技の融合のすごさなどは楽しめたものの、
「映画館でニューヨーク疑似観光したい!」という、自分勝手な意味不明の欲求は満たされず、不完全燃焼。
そんな中、映画館で見かけた、「クワイエット・プレイスDAY1」のポスター。
背景にエンパイアステートビルがある!(なんか燃えて火が出ているけども)
ポスターの紹介文を読むと、
「音に反応する怪物が襲来したニューヨーク・マンハッタン。人々は生き残れるのか!?」という感じの話であること、
そして「クワイエット・プレイス」という映画シリーズが過去にあり、本作はその始まりを描いた前日譚である、
ということを理解。
なんかニューヨークの景色いっぱい見れそうじゃん?という気持ちが湧き、
やはりまた、「疑似ニューヨーク観光をしたい」という気持ちのみで、シリーズ未見・ホラー別に得意ではない(私は、急にお化けが出てくるタイプのやつは、びっくりしながらも耐えれるけれど、グロい感じのはホント無理です!)のに、観に行くことを決意。
そして運よく、公開日の本日6月28日は学校が休みだったので、さっそく観に行ってきました!!
ニューヨーク観光はできるのか!?
結論から言うと、「微妙」です!!
マンハッタンの空撮から始まり、マンハッタン橋だと思われる橋が重要なシーンで映ったり、特定の名所ではないけれどチャイナタウンっぽい地域が出てきたり、「ハーレム」という地名が出てきて、その街並みが映ったりと、やはり街中のシーンが多く、その点では「ブルー きみは大丈夫」よりも、ニューヨークの景色を楽しめました。
しかし、音に反応する怪物の襲来により、マンハッタンが荒廃していくため、途中からは荒れたボロボロの状態の建物や街並みばかりで、「観光気分」にはなれませんでした。(疑似観光を求めて観る奴なんてあんまいないと思うけど)
私は、インソムニアックゲームズの「Marvel's Spider-Man」という、スパイダーマンを操作してマンハッタンを飛び回れる、面白すぎるゲームにより、行ったこともないマンハッタンが大好きになったのですが、
そのゲームでも、終盤、敵の攻撃によって、マンハッタンはあちこちで火の手が上がる、荒廃した街となってしまいます。
そのときも、「素敵な街・マンハッタンがこんなになっちゃって……」と、大変悲しくなったのですが、この映画でも同じ感情になりました。
マンハッタンが破壊されていく様を目の当たりにして、それが心にきて、怪物の恐怖が一層強まる。
観光気分にはなれなかったけど、マンハッタンが好きな状態でこの映画を観れて、映画の世界に深く入り込めたので、すごく良かったなと感じました。
まだ街に怪物がやって来る前の冒頭シーンでは、チャイナタウンらしき地域が映るのですが、それが、ゲームの「Marvel's Spider-Man」でのチャイナタウンと、街並みのデザイン、色合い、雰囲気などなどが、ほとんど全く同じで、あのゲームってめちゃくちゃ再現度高かったんだ!!となれたのはとても良かった。
名所はよくテレビやネット等で映像や写真を見かけますけど、普通のなんてことない街並みの様子を見ることは、意外と少ないので、今回観たのも映画のフィクションのマンハッタンではあるけれど、マンハッタンの街並みを目にすることができて大変うれしかったですね。
観光気分になれるかと言われれば「No」だけど、荒廃してはいるもののマンハッタンの街並みを強くを感じられ、「実際のきれいなニューヨーク、めっちゃ行きたい!!」となる、そんな映画でした。
ですから、この映画でニューヨーク観光はできるのかという問いに対しては「微妙」という答えを出しましたが、
マンハッタンに勝手な思い入れがあるからこそ背景に映る街並みに対して心を動かされることが何度もあり、その点では観て良かった、満足できた、そんな映画でした。
そういえば、ポスターで存在感を放っていた、エンパイアステートビルは、そんなに映らなかったですね。何回かあった「マンハッタンの空撮シーン」のときには摩天楼の数々のうちの一つとして出てきて、あとは、全体が映っていないからわからないけどエンパイアステートビルの下層部分かもしれないビルが背後に映る1シーンがあったぐらいですかね。
シリーズ未見でも楽しめる?
ここからは、「ニューヨークの風景は観られるか」ということを気にされるような特殊な方向けの話ではなく、一般的に多くの方々が気にされるようなことについて述べていきます!
まずは、「シリーズ未見でも楽しめるのか」というところ。
結論から言いますと、ものすごく楽しめました!!
本作は、これまでのシリーズの「前日譚」とのことで、時系列的には一番先であるおかげなのか、事前勉強をまったくしないまま観に行っても、話についていけず置いて行かれるポイントはひとつもなく、最初から最後まで楽しめました!!
そして鑑賞後は、「じゃあ過去作で描かれている、その後の話ってどんななの?」、「ニューヨークは一体どうなっちゃうの!?」、「この怪物に人間は勝てるの???」などと、さまざまなことが気になり、過去作に対する興味が湧いてきました!
シリーズ未見でも楽しめるし、シリーズ全体への興味もわいてくる、そんな作品でした!!
どんな感じの怖さか
簡単に言いますと、「急に出てきて、びっくり怖い」系の怖さがメインでした。
怪物が音に反応して襲い掛かってくるのですが、その怪物が急に出てきて怖いというのが主な怖さ。
鑑賞中、思ってもみなかったところからや、思ってもみなかったタイミングで、その怪物が出現し、ビクッ!!と体が実際に動くほど怖かったシーンがありました。
私はその、びっくり系の怖さは大丈夫なので、「怖いけど面白い」と楽しむことができました。
一方、グロテスクな怖さはすごく苦手な私。本作は、「誰かがやられた後の血痕」などは頻繁に映し出されていたものの、怪物は、タックルみたいな感じで人間を捕まえて画面外に消えていき、悲鳴が聞こえるという感じなので、捕食の最中の様子が鮮明に描かれているということはなく、個人的には、グロテスクすぎてもう観てられないように感じるシーンは特にありませんでした。(あくまで個人的な感想・記憶による意見です。ご承知おきください)
(ただ、画面が暗いシーンが多かったので、グロテスクなものが暗さに隠れて映し出されて可能性もあるし、「よく見えないけど、あの薄暗い部分でグロテスクなことがおこっていたらどうしよう」と想像しちゃって少し怖くなるようなことはありました)
しかし、怪物にカメラがクローズアップするシーンは結構あり、そういうのが嫌な人にとっては、とことん苦手なシーンだろうなとも感じられます。
総合的な感想
ホラー映画はそんなに好きなわけじゃないし、シリーズ過去作も全く観たことがなく、事前知識ゼロで観に行った私でしたが、「面白かった!」というのが率直な感想です。
ストーリーはすごく感動するわけではないし、伏線回収しまくりのうならされるタイプものでもない。でも、全体を通して感じられる、ハラハラ感・驚き・衝撃・怖さなどが、「面白い」という気持ちを生み出す。そういう感じの映画でした。ホラー映画には全く詳しくないのですが、このような点が「ホラー映画」というジャンルの魅力であるのかなと思いました。
あと、一番印象に残っているのは、「猫ちゃんのすごさ」!!
映画の公式サイトでも、猫にフィーチャーしたキャンペーンが行われていたり、「猫ちゃんの活躍編」という特別編のトレーラーがあったりと、かなりの猫ちゃん推しです。
公式サイトはこちら👇(外部リンク)
すごく演技がうまくてびっくりしたり、恐ろしい状況の中で、ほんの少しだけホッとできる癒しの存在になっていたり。
「ティファニーで朝食を」の猫を思い起こさせられる、名脇役の猫ちゃんが見られる映画でした!!
【ネタバレ】猫ちゃんの安否について
動物が死んでしまう映画はどうしても見れないという方もいらっしゃると思うので、
猫ちゃんの命がどうなるのかということだけ、ネタバレにはなりますが、書いておこうと思います。
ネタバレが嫌な方は、ここで読むのをおやめくださいますよう、お願いいたします。
【ここからネタバレ】
猫ちゃん、驚異的なタフさを見せ、最後まで生き延びます!!
絶対猫死ぬ状況じゃない? 死なないにしてももう会えなくない?の連続でしたが、有り得ないほどの運の強さ、体力の強さ、本能の強さ等によって、それらを跳ねのけ、生き延びます。
正直、何度もの「ありえなくない???」を経て生き延びた感はありましたが、猫の運命以外に、ありえなさやこじつけ感を強く感じた部分は特になかったので、「猫ちゃんが生きてるなら何も問題なし」という感想を、私は個人的に抱きました。
というわけで、本作は、動物が死ぬのは無理という方も楽しめる映画です!!
以上です! お読みいただきありがとうございました。