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世界初の長編トーキー「ジャズ・シンガー」を観た!! ~「お楽しみはこれからだ」よりも前のシーンで言葉を発してた!!~

 

世界初の長編トーキー「ジャズ・シンガー

世界初の長編トーキー、つまり「しゃべる映画」は、

1927年公開、ワーナーブラザースの「ジャズ・シンガー」という作品で、

その中で最初に話された、映画史に残るセリフは、「お楽しみはこれからだ!

だということは、ご存じの方も多いと思いますが、

 

私もこの情報のみを知った状態で、このたび、「ジャズ・シンガー」の全編を鑑賞しました!!!

 

私の通っている大学の図書館には、映像資料として様々な名作映画が所蔵されているのですが、そのなかにこの「ジャズ・シンガー」も。今回は、それを視聴してきました!!

 

👇ジャズ・シンガーのポスター

不明Unknown author, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

 

レーザーディスク、初めて見た!!

図書館で視聴の手続きをおこなうと、渡されたのは大きなスリーブ

前にもこの図書館で昔の映画(マーティン・スコセッシ監督、ライザ・ミネリロバート・デ・ニーロの、「ニューヨーク・ニューヨーク」)を視聴したのですが、

そのときはVHSを渡されたので、今回もビデオテープだろうと思っていたのに、完全に予想外。

「えっ、レコード盤? サントラが所蔵されているのを、映画本編だと思って申し込んじゃった?」と大焦りしたものの、

スリーブの中に入っていた円盤は、なんと「レーザーディスク」でした。

 

レーザーディスク」や、その略称の「LD」、名前は聞いたことがありましたが、実際に見るのや手に持つのは初めて。

 

抱いた感想は、「重くてデカい」でした。

あんまり普及しなかった理由がわかりましたし、CDは「コンパクト・ディスク」の略称ですが、あの大きさがいかにコンパクトなのかを実感することもできました。

 

ジャズシンガーのLDは両面に情報が記録されており、「途中でひっくり返さないといけないのかな」なんて思っていましたが、表面が終わると、なんと自動で裏面の読み込みへと移りました。ハイテク!!!

 

「お楽しみはこれからだ!」と言うより前に歌っててビックリ!!!

さっそく視聴開始。

全編がトーキーなのではなく、大半の部分が、音楽と映像が流れる実写画面と、セリフや説明が記された字幕画面の繰り返しという形式。

雨に唄えば」でサイレント映画の上映の様子を表したシーンがありますが、それと同じで、サイレント映画ってやっぱりこんな感じなんだ!と。

 

そう思いながら見てたら、歌のシーンが始まったのですが、映像に映る人物の口の動きにピッタリと合って、音楽だけでなく歌声も聞こえてきました!

この時点で、しゃべってはないけど、歌ってんじゃん!とびっくり。

その後またサイレント形式に戻ったり、歌声付きの歌のシーンがあったりを繰り返してから、しばらくたった頃に、かの有名な、

待ってくれ、お楽しみはこれからだ! (Wait a minute, wait a minute. You ain't heard nothin' yet!)」というセリフが。

 

確かに、言葉として映画の中で初めて発されたのはこのセリフですが、

そのシーンよりも前にたくさん歌っていたので、

しゃ、しゃべったあ!!」というような驚きは特に感じず。

 

ですが、やっぱり、歌声でなく「セリフ」として初めて聞こえた音声はこれであり、これが世界初の映画のセリフかぁと思うと

すごいものを見れて良かったという気持ちになりました。

 

 

 

ストーリー、面白い!!!

こんな感じで、世界初のセリフを実際に聞けたわけですが、

世界初の長編トーキーというところを抜きにしても、面白く感じられる映画でした。

 

ストーリーが、ワクワクさせられ、とても面白かったのです。

主人公の少年・ジェイキーは、代々司祭を務める家に生まれて、讃美歌を歌うために歌の練習をしていたものの、ジェイキーの心は讃美歌よりももっと俗っぽい楽曲に。酒場で歌っていたのを司祭長である父に見つかりこっぴどく叱られたものの、やはりジェイキーの心は讃美歌の方にはすでになく、家出を決意してジャズ歌手に。

ジャズ歌手としての成功への道を順調に進んでいたある日、夢のブロードウェイの舞台か、家業の讃美歌かを選ばなければならない事態になってしまい……、

という、親や先祖のレールに乗っかるか、自分の道を突き進むか、両者が衝突した場合どうするかという、現代でも通じるテーマのストーリーで、ドキドキワクワクさせられ、単純に面白かったです。

逆に、「100年前の人でも、今と同じようなことが葛藤になることがあったり、そのようなストーリーにドキドキさせられたんだ」という気づきも得られ、

ストーリーで単純に楽しまされたという点からも、見てよかったなと思えました!

 

世界初のミュージカル映画でもあるそう!!

ちなみにこのジャズシンガー、劇中で歌が歌われる映画なので、「世界初のミュージカル映画」という立ち位置でもあるそうです。(世界初の全編トーキーの長編ミュージカルは、MGMの「ブロードウェイ・メロディー」(1929年))

ミュージカル映画好きとしても、このような作品を見ることができて良かったと思えました。

 

まとめ:観てよかった!!!

世界初の長編トーキーであり世界初のミュージカル映画であるジャス・シンガー。歴史的な作品という観点から、そういうものを見られて良かったと感じたとともに、

ストーリーの面白さなどから、歴史的価値という観点関係なく、エンタメとして楽しく感じられたので見てよかったとも思えました。

皆様も、どこかで機会があれば、ぜひご覧になってみてくださいね!

 

お読みいただきありがとうございました!!